お題「コーヒー」

 

毎朝、起きたらコーヒーを入れる。

これが日課

 

ホットかアイスかはその日によって。

でも寒い日だからといってホットとは限らない。

ただ、その日の気分。それだけ。

 

コーヒー自体も、

豆なのかインスタントなのかはその日の気分で決める。

ただ、その日の気分。

それだけ。

 

ひとつだけこだわりがあるとすれば、

コーヒー豆は淹れる都度に碾くということ。

これだけは譲らない。

だから豆は、近所にある、コーヒーがメインだけど、いろんなめずらしい食材や飲料なんかをたくさん売っている、店に入るだけでちょっと気分が高揚する、全国展開の大手ショップで買う。

買う時は必ず3種類。いちばんお安いいつものショップブレンドと、他に中煎りのストレートがひとつ、深煎りのストレートかブレンドが1つ。時には季節限定の豆も良い。それも気分次第。

そしてかならずこう言い添える。「すべて200g。豆のままで」と。

 

コーヒーをいちばん美味しく感じる瞬間は、実は豆を碾いている時だ。

ふわりと立つ豆それぞれの独特な香りは、その日の意欲をかなり左右する。

インスタントの場合は、カップの底に入れた粉に湯を注いでいる時。

つまり、コーヒーというものは、香りに支配されていると言っても過言ではないだろう。…いや、支配されているのは、自分の方か。

 

入れたコーヒーを、ほんのちょっとだけ落ち着かせてから、ほんの少しだけ口に含む。

その日はじめて口にするもの、それがコーヒーであることは多い。1年のうち、たぶん300日はコーヒーをその日のさいしょに口に入れる、と思われる。

 

基本的には、起きてまず豆を碾き、サーバー1杯分のjコーヒーを淹れ、飲み干したらあとは寝るまでインスタントを飲む。

しかし豆が切れているとか、そんな気分じゃないとかなら、ずーっとインスタントを飲み続ける。

それで十分。豆でなければ…などというこだわりはない。

 

コーヒーとは肩肘張らずにのんびりと付き合う。

それで十分である。